冠婚葬祭やパーティなどのフォーマルスタイルにも、普段のカジュアルな装いにも上品な印象を与えてくれるパール(真珠)アイテムは一つは持っていたいもの。
しかしここ最近では天然ものから人工パールも種類が増え、どれを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いのでは。
そこで今回はパールの種類やその特徴、知っておきたい知識や選び方などをご紹介します。
パール(真珠)とは
パール(真珠)とは貝の体内で生成される宝石で、生体鉱物(バイオミネラル)と呼ばれています。
和名である”真珠”は「海で採れた混じりけのない美しい宝石」という意味を持ち、海外でも「月のしずく」「人魚の涙」と称賛され、その美しさで古くから人々を魅了してきました。
パールの種類
パールには天然真珠のほか近年では人工パールも種類が増えてきました。
それぞれの種類と特徴をご紹介します。
生物由来のパール
・本真珠
本真珠とは海水で育つ貝から生成されたもの(アコヤ真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠など)で真珠層のマットな輝きに、ガラスコートをしたような透明感と、重厚感がある内側からの輝きがあるのが特徴です。
・淡水パール
川や湖などの淡水産の二枚貝の体内で形成される真珠のことを淡水パールと呼びます。
本真珠のほとんどが真円の形なのに対して、淡水パールは形が個性的なものが多く、色も豊富なのが特徴です。
また、一つの貝から複数のパールが採れるので比較的低価格でグレードも様々です。
人工パール
・プラスチックパール
核にプラスチックを使用し真珠箔を塗布したもの。軽量で汗や水に強いため普段使いのアクセサリーなどによく使用されています。
・ガラスパール
ガラスを核に使用したパール。プラスチックよりも重量があり色合いも美しいため高級感があります。
・貝パール
養殖真珠に使用される貝を用いたもので、最も本真珠と見分けがつきにくい人工パールと言われています。
・コットンパール
綿を圧縮した核に真珠塗料を塗布したもの。古くから製造はされていましたが、デコボコとした独特の風合いが人気で近年また注目を浴びています。
パールを身に着けるマナー
・フォーマル
一般的に婚儀のときは品の良いホワイトが基本ですが、ピンクやゴールドといったカラーパール、バロック(変形)パールや「幸せを重ねる」という縁起の良い意味でアクセサリーを重ね付けするのもおすすめです。
反対に葬儀のときにはホワイトのほかに「喪に服す」という意味合いで黒真珠もマナー違反ではありません。粒の小さめのもの、シンプルでピアスは一粒で揺れないタイプのものを選ぶといいでしょう。
・普段使い
普段使いのアクセサリーにマナーはありません。カジュアルな装いでもほどよくゴージャス感を与えられるパールアイテムは万能ともいえるでしょう。
特にフェイクパールは本真珠の弱点である傷や汗水などにも強く、普段使いに最適です。
まとめ
今回はパールの種類や用途などをご紹介しました。
様々なシーンで活躍するパールアイテムを身に着けてワンランク上のおしゃれを楽しみましょう!